ENN/ヨガスタジオ
その他
A house with a view of the sky and mountain
1970年代に開発された福島市内北部に位置する住宅団地内の住宅の建替えである。2.3m程の擁壁の上の計画地は、南道路越しに住宅街の屋根と遠くに山々を望む。
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クライアントからの要望は、
・平屋または平屋のような佇まいの2階建て
・ビルトインガレージ(2台)
・家族がいつもお互いを感じられる家
・自然素材仕上げ希望
といたってシンプルだった。
まずは、南側には約2.3mの擁壁があるため、安息角内に建物を配置しつつ、要望を満たした平屋のような佇まいの2階建ての方向で計画をスタートした。
内部は2層吹き抜けと階段、生活ための機能を格納した部屋群で構成されている。
1階に階高を抑えたガレージとLDKと水廻りを配置し、ガレージ上方の2階に主寝室と子供室を配置。1階と2階をつなぐ階段の中間部にはフリースペースを計画し、直下にはロフトを配置した。フリースペースは来客時やリモートワークの際の利用を想定し、ロフトは最初は子どもや父親のこもり部屋となり、最終的には納戸となる予定である。
様々な居場所を床レベルのシンプルな操作により創り出し、それらをパースペクティブ効果を期待したシームレスな漆喰の勾配天井で包み込む。
内部空間が一つとなることで、家族の気配を感じとれる豊かな空間を目指した。
構造材、床フローリング材、外壁材には、福島県産の桧をふんだんに採用した。建設会社の笠原工業のご厚意で、床材には桧無節無垢材を手配して頂き、外壁材は、桧の原木から製材、乾燥して頂いた。福島県産の桧をはじめとする自然素材に囲まれた空間は、凛とする空気感、そして温かい空間となった。
南側の開口を開放すると、南東には信夫山、南西は遠くに吾妻連峰を望むことができる。
南側敷地境界沿いには、常盤万作の生垣を植えた。数年後、その生垣が成長し、南側の住宅群の屋根を隠し、青空と山々のスカイラインを切り取ることに期待している。